コラム a HOUSING COLUMN
【リビング階段って実際どう?】子育て家庭が知っておくべき“リアルなメリットと注意点”

目次
こんばんは。
堺市の工務店で注文住宅を建てているグローハウジングアラカワの吉川です。
注文住宅を計画する際に、間取りの中で意外と悩まれることが多いのが「階段の位置」。
中でも人気が高いのが、「リビング階段」です。
名前の通り、リビングの中に階段を設ける間取りで、オープンな印象や家族とのコミュニケーションのしやすさから多くの家庭で採用されています。

でも本当にリビング階段は“子育て家庭に向いている”のでしょうか?
このコラムでは、子育て視点から見たリビング階段のメリット・デメリットと、後悔しないための工夫を解説します。
◆リビング階段ってどんな間取り?
リビング階段とは、リビングやダイニングスペースの中に階段を配置する間取りです。
一般的には、玄関ホールや廊下から直接階段に上がる「独立階段」に対して、リビングと一体化した階段のことを指します。
注文住宅では、デザイン性・開放感・コミュニケーション重視の視点から人気が高まっており、特に共働き家庭や小さな子どもがいる家庭で選ばれる傾向にあります。
◆子育て家庭におけるリビング階段のメリット

① 子どもの出入りを把握しやすい
最も大きなメリットが、「子どもの動きが目に入りやすい」こと。
2階の自室に上がる・降りてくる際に、必ずリビングを通る動線になるため、子どもの帰宅や外出、友達の出入りを把握しやすくなります。
思春期の子どもを持つ親御さんからは、「顔を合わせる機会が増えて安心」「リビングにいるだけで子どもの様子が分かる」と好評です。
② 家族のコミュニケーションが増える
「ただいま」「おかえり」
そんな何気ない声かけが自然と増えるのも、リビング階段の特徴。
階段がリビングにあるだけで、家族とすれ違う回数がぐっと増えるため、顔を合わせる機会が自然と増えます。
共働きで時間がずれる家庭でも、「すれ違いざまの一言」があるかどうかは大きな違い。
リビング階段は、家族の“つながり”を自然と生む工夫のひとつとも言えます。
③ 空間に開放感が出る
階段がオープンになることで、リビングがより広く・明るく感じられるのも大きな魅力。
特にスケルトン階段やアイアン手すりなどを採用すれば、視覚的な抜け感が出てデザイン性の高い空間に仕上がります。
「狭小地でも開放的なLDKにしたい」「スタイリッシュに見せたい」
そんな希望を叶える設計アイデアとしても活躍します。
④ 省スペースに収まるので廊下が減る
階段をリビングに組み込むことで、廊下が不要になり、限られたスペースを有効活用できるという利点も。
廊下を省くことで、その分リビングを広げたり、収納を増やしたりと空間の自由度が高まります。
◆子育て家庭で気をつけたいリビング階段のデメリット
もちろん、メリットばかりではありません。子育て目線で見ると、リビング階段には注意したいポイントもいくつかあります。

① 空調効率が下がる(特に冬)
最大のデメリットは「冷暖房効率が悪くなる」こと。
特に吹き抜けを伴うリビング階段では、暖気が上に逃げてしまい、冬場にリビングが寒いと感じるケースがあります。
夏はエアコンが効きにくい、冬は足元が冷える、といった問題を防ぐには、
- 高気密・高断熱の住宅性能
- シーリングファンの設置
- 冷暖房ゾーニングの工夫(ロールスクリーンや建具で仕切る)
などの対策が必要です。
② 音やニオイが2階に伝わりやすい
リビング階段は、**上下階が“空気でつながる”**構造。
そのため、
- 子どもが2階で寝ているのに、1階のテレビ音が気になる
- 焼き魚や鍋のニオイが2階にこもる
といったケースもあります。
生活時間帯がズレる家庭では、階段まわりの遮音・換気もポイントになってきます。
③ 子どもの転倒・落下リスク
階段はどうしても事故リスクがつきもの。
小さなお子さまがいる家庭では、ベビーゲートの設置や、階段幅・勾配の配慮が不可欠です。
スケルトン階段やアイアン手すりも人気ですが、踏板の隙間や手すりの高さ・形状に注意し、安全面を確認したうえで採用しましょう。
④ プライバシーが保ちづらいケースも
「友達を連れて帰ると、必ず家族に会ってしまうのがイヤ」
という声も思春期の子どもからは出てくることも。家族側もリビングを片付けないといけないですね。
思春期・反抗期を迎えた子どもにとって、自室への導線にリビングを経由することがストレスになる可能性もあります。
◆後悔しないための工夫・対策
リビング階段のメリットを活かしつつ、デメリットをカバーするためには、設計段階での工夫がポイントです。
■こんな工夫で快適に!

- 階段下に引き戸やロールスクリーンを設けて、空調効率UP
- 吹き抜けではなく階段室にすれば音・ニオイ対策に有効
- 階段横にワークスペースや収納を配置して空間を有効活用
- 手すりの高さ・段差・素材を安全性重視で選ぶ
- 成長に合わせて、可動式ゲートやカバーを活用
「リビング階段を採用するなら、家の断熱・気密・空調計画とセットで考える」ことが後悔しないカギになります。
アラカワのお家づくりでは高気密・高断熱のお家なのでその点は安心いただけます。ただ高気密のお家はお家の中の音は響くので音に敏感な方は注意が必要ですね。メリットデメリット踏まえて何を重視しているかを考える必要がありますね。
◆まとめ|リビング階段は“家族のカタチ”に合わせて選ぶ
リビング階段は、
- 子どもとのコミュニケーションが増える
- 家族の出入りを把握しやすい
- 空間を有効に使える
など、子育て世代にとって魅力的なポイントが多い間取りです。
しかし一方で、
- 空調効率や安全性
- 成長に伴うプライバシーへの配慮
といった注意点もあるため、「何を優先するか」を家族で話し合うことが大切です。
弊社のお家づくりはリビング階段の独立階段もどちらも採用があります。リビング階段の方が多いですが、お客様の用途優先順位をお聞きして検討しております。
◆実際のリビング階段の事例を見てみよう
私たちグローハウジングアラカワでは、堺市を中心に、さまざまなリビング階段の施工事例をご紹介しています。

- スケルトン階段×アイアン手すりのデザイン重視型

- 階段下収納やワークスペース付きの機能型

- 引き戸や空調計画をしっかり組んだ快適型
スケルトン階段×アイアン手すりのデザイン重視型のお家のYOUTUBEでご確認頂けます。
実際の写真やプランを見ながら、後悔しない階段選びをお手伝いします。
気になる方はぜひ資料請求ください。
