コラム a HOUSING COLUMN

防火地域・準防火地域について

2024.09.17

防火地域: この地域では、火災が広がるのを防ぐために、建物の外壁や屋根などに対して厳しい防火性能が求められます。具体的には、耐火構造の建材を使用する必要があります。火災が発生した際に、火の広がりを抑えるための規制が強い地域です。高層ビルが建ち並ぶような中心市街地がよく指定され、ターミナル駅周辺の商業地に指定されることが多いです。

準防火地域: この地域では、防火地域ほど厳しくはありませんが、火災対策のために一定の基準が設けられています。例えば、建物の外壁や屋根に防火性能のある材料を使うことが推奨されていますが、防火地域ほど厳格ではありません。

堺市では商業地域を防火地域に、工業地域及び工業専用地域を除く主に建蔽率60%以上の地域を準防火地域に指定しています。ご希望のお住まいが防火地域・準防火地域に該当しているかどうかは下記のURLをご覧ください。

https://e-map.city.sakai.lg.jp/sakai/G0303G?mid=3

は防火地域と準防火地域ではどのような建物に制限がかかるのでしょうか?図で表してみました!

防火地域だからといって全てを耐火構造に、準防火地域だからと言って全て準耐火構造でいいというわけではなく、防火地域や準防火地域でそれぞれの階数や面積に応じて該当する構造がかわってきます。両者には明確な差があり、耐火構造は鎮火するまで間建物の延焼や倒壊を防ぐための造りにしており、 準耐火構造は、火災が起きてから40~60分の間耐え、延焼を”防止”ではなく”抑制”する造りをしています。

耐火構造:

  • 外壁: 耐火性能を持つ材料が必要です。例)鉄筋コンクリートや耐火レンガなど。
  • 屋根: 同様に耐火性のある材料が必要とされます。
  • 階段室や廊下: 火災時に火が広がらないように、耐火構造であることが求められます。
  • 防火扉: 通常、1時間以上の耐火性能を持つものが求められます。

準耐火構造:

  • 外壁: 耐火構造ほどの厳密な基準はありませんが、防火性能を持つ材料(例えば、防火ボードなど)が推奨されています。
  • 屋根: 防火性のある材料を使用することが求められますが、耐火構造より基準は厳しくありません。
  • 階段室や廊下: 一定の防火性能求められますが、耐火構造ほ基準は厳しくありません。
  • 防火扉: 通常、30分以上の耐火性能を持つものが必要とされます。

防火地域は延焼や倒壊を防ぐために耐火構造用のものを使わなければならず、防火地域か否かによりデザインや費用も変わってきます。デザインに関しては自分好みのものを探したり、お家づくりが進めば担当者の方に尋ねられると良いかもしれません。

お付き合いありがとうございました!何かお家づくりで悩まれているのであればイベントなど不定期で開催していますのでぜひご来場の上ご質問ください。