コラム a HOUSING COLUMN

共働きでも快適な“片付く家”のつくり方

2025.06.28
共働きでも快適な家

~収納計画の極意と、暮らしが整う間取りのヒント~

はじめに:なぜ片付かないのか?

こんばんは。

堺市の工務店で注文住宅を建てているグローハウジングアラカワの吉川です。

「毎日片付けても、すぐ散らかる…」
「収納は足りてるはずなのに、なぜか部屋がごちゃごちゃする」
そう感じている共働き世帯は少なくありません。

その原因の多くは、“収納量”ではなく収納の「配置」と「動線」が合っていないことにあります。

特に共働き家庭では、

  • 家にいる時間が短い
  • 平日はとにかく時短優先
  • 土日は家事と子どもの対応でバタバタ

そんな忙しい毎日でもストレスなく暮らせるように、今回は**“片付く家”にするための収納計画の極意**をご紹介します。


1. 「しまう場所が遠い」が散らかる原因

部屋が散らかる最大の理由は、実は**「物の戻し場所」が生活動線から外れていること**です。

例えばこんなケースありませんか?

  • 帰宅後、カバンを一時的にソファに置く → そのまま数日放置
  • キッチンに買い置きの食品が溢れる → パントリーが奥にあって出し入れが面倒
  • 子どものランドセルがリビングに転がる → 子ども部屋が2階で遠い

ポイント:
“その場でしまえる”場所があるかどうかで、片付けやすさは大きく変わります。

帰ってきてからの物の配置を考えてみてください。


2. 家事動線×収納動線をリンクさせる

「料理・洗濯・片付け」など、日常の家事と収納がスムーズにつながっていれば、片付けが“自然にできる”家になります。

具体的な工夫例:

🧺 洗濯動線:

  • 洗う → 干す → たたむ → しまう を一連の動きで完結できる
  • ファミリークローゼットを洗面横に設けて、干したらすぐ収納!

🍴 キッチン収納:

  • パントリーはキッチンのすぐ横(または一体化)で出し入れ楽々
  • 調味料や調理器具は「使う場所のそば」に収納

🧥 帰宅後動線:

  • 玄関〜土間収納〜ファミクロ〜洗面脱衣室への「ただいま動線」
  • カバン、上着、ランドセルなどが“自然に戻る”配置

これらは設計段階で考えないと実現できません。


3. 「まとめて収納」より「分散収納」が片付くカギ

意外と見落とされがちなのが、“集中収納”だけに頼らないこと。

よくある失敗例:

  • 「収納たっぷりのWICを作ったのに、寝室がいつも服だらけ」
  • 「納戸をつけたけど遠くて面倒で使ってない」

おすすめは「使う場所のすぐ近くに収納を分散配置する」こと。

分散収納の例:

  • トイレの中に掃除用具や予備のペーパー収納
  • リビングのテレビ周りにAV機器・小物をまとめた収納
  • 子どもの勉強道具はリビング近くの壁面収納 or スリムな引き出しへ

各場所は少なくても使う所と片付けるところが近いのが大事ですね。大きくとってものどこに直したかわからなくなると結果的に片付かなくなってしまいます。


4. 収納は“見えるか・隠すか”でストレスが変わる

家族それぞれの性格やライフスタイルによって、収納の見せ方にも工夫が必要です。

収納スタイルの違い:

タイプ特徴向いている収納
見せる収納派オープンでも整頓できる人壁面棚・飾り棚・ワゴン収納
隠す収納派物が見えると気になるクローゼット・引き出し・扉付き収納

共働き家庭では「隠す収納」が圧倒的に人気
理由は、忙しい中で“見た目が整って見える”=気持ちが落ち着くからです。


5. 子どもが片付けやすい=家族がラクになる

おもちゃ・ランドセル・服など、子ども関連の物が片付かないと家全体が雑然とします。

子ども収納のコツ:

  • 高さは“子どもの手が届く位置”に
  • ラベリングや色分けで、子どもでもわかる場所に
  • 収納は出すより“戻す”がラクな構造に

自分で片付けられる仕組み=親の手間が減る=家全体が整う。


6. 「将来の変化」も見越して収納を考える

今だけでなく、数年後・10年後の暮らしも想像してみましょう。

例えば…

  • 子どもが小学生→中高生になると、個人収納が増える
  • 在宅ワークや副業が増えると、ワークスペース収納が必要に
  • 夫婦二人だけになると、使わない収納スペースが増える

収納は“今の暮らし”+“将来の変化”まで見越して設計を。


7. “見た目が整う家”の共通点は「収納と空間のバランス」

収納量を増やしすぎると、部屋が狭くなる。
かといって収納が少なければ、モノが出て散らかる。

大切なのは「ちょうどいいバランス」。

  • 収納率(床面積に対する収納面積)=10〜15%が理想
  • 収納“だけ”をつくるのではなく、暮らしとつながる収納を設計する

▶ 設計の段階で「どこに何をしまうか」をイメージしながら収納を配置すると、住んだあとがグッと快適になります。


まとめ:「収納」で家は“住みやすさ”が決まる

家づくりで後悔するポイントとして多いのが「収納もっと考えればよかった…」という声です。

しかし裏を返せば、収納をしっかり考えることで“片付く家”“暮らしやすい家”を実現できるということ。

共働きだからこそ、
「がんばらなくても自然と整う家」
「忙しくてもストレスがたまらない家」

そんな住まいをつくるために、収納計画は“設計段階で最優先に考えるべき要素”です。


次のステップ:プロと考える収納設計

収納は、量だけでなく「動線」「場所」「高さ」「使い方」が重要です。
自分たちの暮らしに合った収納を一緒に考えてみませんか?

堺市エリアで家づくりをご検討の方は、実際の収納アイデアが見られるモデルハウス見学や、間取り相談会もご利用ください。
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